オートモード(帽子のオートクチュール)の伝統に根ざした創造性と、揺るぎない美学。
型から作るオーダーメイドの帽子。その時代の感性を反映した一点物の帽子。
デザイナーの手とお客さまの頭の形との対話から生まれ、お客さまに唯一無二の体験とシルエットを提供します。
Ohko Hirata
平田暁夫の長女として生まれ、
2014年
Akio Hirata OHKOのチーフデザイナーに就任。
自分が触発される存在
アーティスト、デザイナー、料理人、映画監督、ミュージシャン、建築家、詩人、日常の人、そうした人達 の生み出す行為や物。
Alaïa
20 代の時に ALAIA の服に強い衝撃を受けた。ニットでありながらパターンや切替で立体感のある美しい シルエットを実現させていた。ミニマルでありながら人が着ることにより、その計算された美しいライン が浮き上がるデザインだった。自分がデザインする際にこだわるポイントが詰まった服だった。
自分の作り手としての原点
帽子は生まれた時から常に身近にあった。子どもの頃はアトリエが遊び場で、余った材料を切ったり縫い 合わせるのが私の役割だった。帽子教室をしている頃、生徒の発表の場としてファッションショーを開催 していた。ファッション雑誌の編集者達がショーのためのスタイリングや衣装を手作りしたりするのを間 近で見るのは楽しかった。皆で知恵やセンスを出し合って場を作り上げていく時間への参加は、私にとっ て至福のものだった。 帽子といえば両親の作るものしか被った経験がないまま育った。大人になり、世の中のさまざまな帽子に 触れて、父の帽子とは全く違うことに気づいた。その時が、私の中でヒラタの帽子と世の中が繋がった時 だったかもしれない。帽子とは、「被ってストレスのない心地よいもの、そして自分を素直に自然に表現し てくれるもの」なんですよ。そのことを一人でも多くの人に体験してもらわなければと思った。
帽子作りに濯ぎこむもの
被る方の目線に立ちその帽子と向き合うと、何をどうするといいか見えてくる。型に従って仕上げるので はなく、手でくせをつけるなどしながら帽子に思いを寄せることで魂が入る。その人が被った時に人を引 きつける魅力となると信じて一つ一つ作っています。
平田暁夫からのインスピレーション
父は何を見ても帽子に結びつけ考えていた。旅先ではその土地の工芸やその素材には必ず興味を示し、そ れをどうすれば帽子に活かせるか考えていた。食事中にそら豆をあらゆる角度から見ていると思ったら、 数日後そら豆の形のトークを作っていました。彼の常に新たな素材やフォルムを探求する姿は私たち家族 の日常でした。私の子供達もそれが当たり前の環境の中で育ちましたが、知らず知らずに影響を受けてい たことが、年を経る毎により顕在化してきています。
Profile
1964年パリ生まれ。
1989年父親の会社、 Haute Mode Hirataに入社
1999年ロンドンのTOP DRAWERにて、自らのブランドであるH.at出品
2000年 4月 「平田暁夫 ・ 帽子パーティー」でH.atブランドを公式 発表直営店ブティックサロン ・ ココで発売開始
6月 デンマークのSaga Design Centerで毛皮研修
10月 ロンドンのVictoria and Albert Museum にてメインホ ールでTenTen とのコラボレーションによる展示。 Fashion in Motionでは館内でミニショーを行う
2001年11月 デンマーク大使館にて平田暁夫と共に 毛皮コレクションを発表
2002年4月2002-03秋冬コレクション はバレエダンサーを使い、ショー形式で発表
2004年2月Mini Cooperとファッションのコラボレーションとして帽子のショーを行う
2005年著書『スタイリッシュクロッシュ」文化出版局より刊行
2006年2006秋冬コレクションよりBlack Label(メンズライン)を発表
2014年Akio Hirataのチ ーフデザイナーに就任。 H.atのデザイナー も兼任
2016年パリにて個展“Le Coup Du Chapeau”、東京展「パリのギャラリー後で」開催
2018年京都二条城でKyoto Leatherとコラボレーション。京都西陣で個展「OHKOの帽子ーMaison Hirataの手仕事」を同時開催
2021年 福島県昭和村にて[HIRATAの帽子展]。昭和村のからむし織を使って帽子を制作
コラボレーションを行ってきたデザイナー
パリコレクション:イッセイ ミヤケ
東京コレクション:ato / DRESSCAMP / beautiful people / matohu / HAN AHN SOON その他のコラボレーション:ヨシエイナバ/Blamink/マリココウガ/sakayori/Future FOXstudio(Centria UAS/Finland)
mina perhonen(皆川明) によるスカイツリーのスタッフのユニフォ ーム/ANREALAGE(森永邦彦)によるドバイ万博日本館ユニフォーム